お役立ちの源泉を発見しよう/お役立ちイメージ作成ガイド【第3話】
「お役立ちイメージ」とは、「自分らしい役立ち方をあらわしたもの」です。
今回から「お役立ちイメージシート」を使って、「自分らしい役立ち方」を見つけていきましょう。
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目次[非表示]
お役立ちイメージ作成の流れ
1)お役立ちの源泉の発見(base)
2)お役立ち使命の確立(mission)
3)お役立ちビジョンの構築とその具体化(vision & what to do)
まずは、「1)お役立ちの源泉の発見(base)」です。自分のワクワクのベースとなるものを見つけていきましょう。「お役立ちイメージシート」の、緑のゾーンを使います。
お役立ちイメージシートをダウンロードする(当ページの下部に移動します)
これまでの自分の体験から、自分のワクワクポイントを見つけていきましょう。
下図の番号の順に解説します。
お役立ちの自分史
最初に、「お役立ちの自分史」をひもときます。
過去、自分が夢中になったことを、できるだけ沢山あげてください(図の①欄)。夢中になったというのは、「熱中した」とか、「そのことに取り組んでいる最中に、アイデアや知恵がどんどん湧き出てきた」という状態のことです。
Aさんが挙げたなかの、3つを紹介しましょう。
- 学生時代に、あるスポーツ部の部長をやっていて、大会に勝つために、部員をひっぱっていったとき。
- 新しい営業所を立ち上げたとき、所員が新人の営業ばかりだったので、全員で四苦八苦しながら営業所を、軌道に乗せたとき。
- 友人から悩みを聞き、いろいろな人に協力してもらって、悩みの根本的な解決ができたとき。
これは、幼少期から現在に至るまで、どのような時期でも、また、プライベートでも仕事を通じてでもかまいませんので、思いつくだけ沢山あげてみてください。
次に、なぜ夢中になったのか、その経緯や理由を具体的に書いてください。(図の②欄)
先ほどの、Aさんの例でいいますと、
「学生時代に、あるスポーツ部の部長をやっていて、大会に勝つために、部員をひっぱっていったとき」に、夢中になった。なぜかというと、最初は乗り気じゃなかった部員に、一人ひとりの意見を聞いたり、みんなで大会に出ることの意義や「勝つためのアイデア」を何度も出し合った。次第に部員の意識が高まり、自発的に練習をするようになった。
ということです。
このように、それぞれの体験を、一つずつ振り返ります。
自分が夢中になったときの、共通点を見つける
こうしていくと、だんだん自分が夢中になることの、共通点が見えてきます。(図の③欄)
まず、何を対象としていたのか、つまり、誰に対して、とか、どんな事に対してなど、お役立ちの対象をまとめます。
次に、自分はその時に、どんな役割を果たしていたのか、どんな行動を取っていたのかを考えます。
さらにその時に何を大切に考えていたのか、や、その時に湧いた感情を書き出しておきます。
思いついたことを記入していきましょう。
お役立ちの源泉を言葉であらわす
そして、どんな状況(シチュエーション)なら、夢中になれるのか、をまとめます(図の④欄)。これが、あなたの「お役立ちの源泉」です。
言葉は決まらなくてもかまいません。これまでも、これからも、このようなシチュエーションなら、自分が「夢中になれる」と思えることが大切です。
Aさんの場合は、
「一人ひとりの個性がどうすれば発揮されるのか、どうすれば全体が盛り上がるのかを考え、取り組む意義をみんなと共有し、役割を与え、その動きをリードしていく」。こういったシチュエーションなら、自分の力が発揮できると気づきました。
これに気づくと、仮に、職場内で仕事の内容が変わったり、転職したりなど環境が変わっても、 お役立ちの源泉のようなシチュエーションをつくることで、その仕事や取組みに夢中になることができるのです。
自分の強みと感謝の素をまとめる
最後に、自分の強みや感謝したできごと、そして、これまでに自分の強みが活かされた成功したイメージを思い出し整理しておきましょう(図の⑤参照)。
今の私は、本当の私じゃない?
以上で、「お役立ちの源泉」の発見が終わりました。
これまでの人生を振り返って、私たちは知らず知らずのうちに夢中になった、誰かの役に立った、強みが活かされた、というプラスの体験をしています。それが、今の自分を築いている原点です。
でも、もしかすると、「今の仕事は、本来私がやりたいことじゃない」とか、「本当の私は、別の場所がふさわしい」と思ってしまうことがあるかもしれません。それが必ずしもいけないことではありませんが、そう思った時にまず、お役立ちの源泉を意識して、自分が楽しいと思うシチュエーションを再現することができるようになると、「今、この場」から、「自分らしい」役立ち方ができるようになるのです。
ぜひ、ワクワクの素になる、「お役立ちの源泉」を発見してみてください。
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★お役立ちイメージ作成ガイド コンテンツ一覧
お役立ちイメージ作成ガイド(本編)
第1話 お役立ちイメージって何? 第2話 お役立ちイメージの構造を知ろう
第3話 お役立ちの源泉を発見しよう 第4話 自分ならではの「お役立ち」を言葉であらわそう 第5話 お役立ちを具体化して行動にうつそう 第6話 自分らしい「お役立ち道」を歩んでいこう 第7話 社会をより良くする自分らしい役立ち方 |
お役立ちイメージ作成ガイド(番外編) 第1話 パーパスと SDGsと お役立ちイメージと 第2話 お役立ちの源泉を「対話」で発見 第3話 あずきの「お役立ちイメージシート」大公開 第4話 経営人材(ビジネスリーダー)とお役立ちイメージ 第5話 チームビルディングとお役立ちイメージ |