道を究めるためのスキルアップ/お役立ち道実践ガイド【第9話】
自分が描いた「お役立ちイメージ」を実践していく上でのポイントを解説する
お役立ち道実践ガイド。
前回は、お役立ちビジョンを実現するときに欠かせない、
共創のパートナーとその条件についてご紹介しました。
今回のテーマは、スキルアップです。お役立ちイメージを実践する。仲間と共創する。
その中で、自分の強みとなるスキルをどう身に着けるのかを考えていきましょう。
【誤植のお知らせ】 動画内 1:20-1:49 で表示される「リスキリング」の最初の「リ」の字が、ひらがなになっておりました。正しくは、すべてカタカナの「リスキリング」です。(2024.9.6追記)
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目次[非表示]
自分の強みを身に着けよう
「共創のパートナー」の定義の一つとして、それぞれの強みを
生かし合いながら協働できること。というのを挙げました。
また、強みについては、スキルや役割、発想などとご説明をしました。
今回は、この部分をさらに深堀していきます。そのために、少し整理をし直してみました。
強みとなるスキルの例として、以下の3つにまとめました。
- 専門知識や技能:ある分野における専門的な知識や技能を有していること
- 役割機能:組織の中で得意とする役割のこと(例:リーダー、補佐役、調整役、発信役)
- 思考回路や発想:自分が得意とする思考回路や発想のベースとなる知識や体験のこと
これらのスキルを身に着けていくことは、仲間と共創する時だけではなく、
お役立ちイメージの実践の上でも大きな強みとなることでしょう。
なぜ、スキルアップが必要なのか?
では、なぜスキルアップが必要なのでしょうか?
それは、スキルアップをしていくことによって、お役立ちビジョンの実現に向けて、
これまでと違う新しいことができるようになるためです。
また、共創のパートナーとして、相手から選ばれ続けるためでもあります。
最近では、「リスキリング」という言葉を耳にすることも増えてきました。より良い
社会を創るためには、今までとは違うスキルが求められています。そのため、新たな
スキルの獲得を進めていこうと、国も施策の一つとして掲げています。
このように、スキルアップは、お役立ち道を歩むためには欠かせないことなのです。
では、ここからはスキルアップのポイントを3つお伝えします。
スキルアップのポイント①基本はしっかり身につける
技能を身に着けるための考え方として「守・破・離」という言葉があります。
まず、基本を身に着け、応用力に変えて、独自の新しいものを生み出す。という段階を
表しています。この、最初の「守」をおろそかにしていては、自分らしさを発揮する技能
にまで発展はできません。そのために、特に基本を身に着ける段階では、そのための
時間を確保するように心がけましょう。
1日何時間とか、1週間のうちに何時間など、頻度は必要に応じて設定してください。
よく陥りがちなのが、仕事と連動するスキルだから、仕事をしながらの方が身に着く
ものと思ってしまうことです。確かに、仕事を通じてたくさんの事を学んで、
たくさんのスキルは身に着きます。しかし、仕事は応用の連続です。
基本を基本として使えることはそんなに多くないため、我流のスキルが身に着いて
しまうことが多いのです。なので、必ず基本を身に着けるための時間は確保しましょう。
スキルアップのポイント②行動理論も同時に醸成する
技能を身に着けたいと思った場合は、その技能を活用する行動理論も同時に醸成
しましょう。
例えば、交渉の技能を身に着けようとする場合、
「交渉とは、自分が相手より有利に進めるための術」と思うのか
「交渉とは、互いのお役立ちビジョン実現を統合する術」と思うのかで、その後の使い方が
違ってくると思いませんか?
どういう行動理論を持っていると、お役立ち道を歩むことができるのか、より良い社会
づくりにつながるのかを意識をして、身に着けたい技能をあなたのお役立ち道へ活かせる
行動理論を醸成していきましょう。
スキルアップのポイント③小さな成功を積み重ねる
最終的に、高い目標に到達しようと計画を立てるのはよいことです。
ですが、いきなりその目標達成を狙ってスキルアップを図っても、うまくいかないことも
多く、モチベーションが保てなくなることが多々あります。
そこで、小さな成功を積み重ねていくように少しずつ到達レベルを上げていくと、
自信がつき、モチベーションが維持しやすくなります。
いかがですか?
これら、3つのポイントを意識しながらスキルアップに取り組んでみてください。
お役立ち道の3つの標
お役立ち道を歩むには、3つの標があります。
- ステップ1【想】思いを抱き、道を描く:お役立ちイメージ、お役立ちビジョンを描くことです。
- ステップ2【整】行く道を整える:これまでの既成概念やこだわりを捨て、新たな道を整えることです。
- ステップ3【練】道を究める技を錬磨する:お役立ち道の行動を促進するためのスキルアップのことです。
お役立ち道の実践にあたっては、この3つの「想・整・練」も意識しながら、取り組んで
いきましょう。
お役立ちイメージ作成ガイドも、ぜひご覧ください。