お役立ち道実践ガイド(3)ダブル・ループ学習

お役立ち道の行動を強化するダブル・ループ学習/お役立ち道実践ガイド【第3話】


「自分らしい、社会をより良くする役立ち方をあらわしたもの」である「お役立ちイメージ」

お役立ちイメージの作成段階では、お役立ちイメージシートを使った、あなたのお役立ち

ビジョンと、それを実現するシナリオ。さらに、実現のために必要な課題を設定しました。

これらを実践に移す時には、さまざまな実践ポイントがあります。

今回は、前回ご紹介したPDCAの実践ポイントのうち

「修正は、行動も、考え方も」という自分のPDCAの修正活動について、

もう少し詳しくご紹介します。


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目次[非表示]

  1. 1.行動の修正は難しい?
  2. 2.ダブル・ループ学習とは
  3. 3.成功からも学べる
  4. 4.行動を支配する価値観 -「行動理論」



行動の修正は難しい?

前回「O-PDCAでお役立ちの想いをふくらませる/お役立ち道実践ガイド【第2話】」では、

「目的(O)」を中心としたPDCAサイクル「O-PDCA」とその実践ポイントを

ご紹介しました。

その中の実践ポイントの一つ「修正は、行動も、考え方も」というトピックの中での

事例として「新聞を毎日読もう」と決意したけどできなかった時に、

「なぜできなかったのか」という行動に対する本音の部分を修正していかなければ

行動の修正は難しい。という話をご紹介しました。

この、行動の中にある本音の部分まで修正していく学習のしくみを、

ダブル・ループ学習と言います。



ダブル・ループ学習とは

ダブル・ループ学習は、アメリカの行動科学者、クリス・アージリスが提唱したものです。

このページでは、1990年に出版された書籍をもとにご紹介しています。



上記が、ダブル・ループ学習の図です。

私たちが何らかの行動を取って、ミスマッチや失敗などでその行動がうまくいかなかった

場合に、行動そのものを修正しようとします。これを、シングル・ループ学習と言います。

一方で、なぜその行動を取ったのか。という価値観。つまり「行動を支配している価値観」

まで深く踏み込んで観察し、修正するのが、ダブル・ループ学習です。
 
前回の事例で言えば、新聞を読もうと決意して、できなかったけどもう一度読もうとするのが

シングル・ループ学習。

なぜ、新聞を読もうとしないのか。と言う本音を探ったうえで、新聞を読むための意味付けを

しようとするのが、ダブル・ループ学習です。



成功からも学べる

ダブル・ループ学習によって、行動とそれに対する本音を見つめ直すことは、

ミスマッチや失敗から学ぶだけでなく、「成功からも学ぶ」ことができると考えています。

どういうことかというと、人には、無意識に行動していることでも、

うまくいくことが沢山あります。うまくいったときに、その理由がわからずに行動を

繰り返すのと、その「行動を支配する価値観」(どうしてうまくいったのか)をわかって

いて、うまくいった価値観を意識しながら行動を繰り返すのとでは、どちらの方が成功の

再現性が高まるでしょうか。「行動を支配する価値観」がわかっている時ではないで

しょうか? このように「成功体験」からも、ダブル・ループ学習は可能だと考えています。



行動を支配する価値観 -「行動理論」

ここまでご説明してきたような「行動を支配する価値観」のことを

私たちは「行動理論」と呼んでいます。

次回は、行動を支配する価値観。つまり、行動理論は、どのようにしてできるのか。

見えない価値観を可視化するには、どうすれば良いか。

その価値観をどうやって修正するのか。などについてご紹介します。


お役立ちイメージ作成ガイドも、ぜひご覧ください♪




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