お役立ち道実践ガイド(6)新しい行動を身につける

持ちたい行動理論の見つけ方/お役立ち道実践ガイド【第6話】


お役立ち道を実践するうえで、私たち自身の成長に欠かせないのがダブル・ループ学習です。

前回は、その中でも重要な「行動を支配する価値観」つまり「行動理論」を三つの階層で

可視化する方法をご紹介しました。

今回は、行動理論を可視化するとどういったメリットがあるのか。

また、行動理論を変えていきたいときに、どのように持ちたい行動理論を

見つけるのかをご紹介します。


​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​


YouTubeチャンネル「お役立ち道ねっと」の登録よろしくお願いします!(リンク先を押すと、YouTubeチャンネルに遷移します。)


目次[非表示]

  1. 1.行動理論を可視化するメリット
  2. 2.新しい行動理論を身につけるためには
  3. 3.まとめ



行動理論を可視化するメリット

前回は「相手に企画を提案する場面」を例に、提案がうまくいった時とうまくいかなかった

ときの行動理論を整理しました。それを図にしたものがこちらです。



このように行動理論を可視化することで、うまくいった場合は、自分の強みとなる行動と

して、こういう行動理論が働いているんだな。と認識することができます。

すると、次に同じようなシチュエーションに遭遇した場合に、その行動を再現することが

できるようになります。

また、つまずいた場合も、自分の行動理論を可視化してみることで、つまずいてしまった

原因となる行動理論が見つかります。


その時に、なぜ、この行動理論が形成されたのか。ということを過去の体験を振り返って

一緒に考えてみることもおすすめです。

ここで気をつけたいのが、つまずきを生む行動理論を持っているからといって、

「私はダメだ」と否定する必要はありません。つまずいてしまった行動理論も、あなたの

大切な価値観の一つです。事実を客観的に受け止めましょう。

このように、自分の行動理論を認識するようになると、自分は、こういう時にこのような

行動理論が働いてつまずく傾向がある。とわかるようになります。

だから、ちょっと気を付けて、違う行動を取ってみる。

あるいは、働きかける相手に対する見方を変えてみる。など、つまずきを避ける方向で

いろいろと試行錯誤をするようになるでしょう。

また、あえて、これから自分として持ちたい新たな行動理論を設定し、それを意識しながら

行動をすることで、新しい行動様式を身につけることもできます。



新しい行動理論を身につけるためには

新たな行動理論を考えるには、いろいろな方法があります。

ここでは、代表的なものを3つご紹介します。


① 行動理論の「因果理論」の原因と結果を入れ替えてみる。

例えば「忙しいから、新しいお役立ちの行動は取れないだろう」という因果理論を持っていた

とします。それを「新しいお役立ちの行動を取らないから、いつまでも忙しいのだろう」と、

原因と結果を入れ替えてみると「できない」と思っていた原因がわかり、新しいお役立ちの

行動を取ってみようというモチベーションに変わるかもしれませんね。


 
② あの人のようにやってみたいと思う人の行動を観察したり、話を聞いたりして、

行動理論を推察する

もし、あなたの身近にお手本にしたい人がいるのであれば、その人の行動を観察したり、なぜ

そういう行動を取るのか。と、その人に聞いてみたりして、行動理論を推察してみましょう。



③ 書籍などを参考にし、三回層で整理をする

何かヒントをつかみたい時に、ノウハウ本や心得集など書籍やインターネットの情報を参考に

される方も多いと思います。

そういった書籍などの中にあるアドバイスに対して、なぜ、そういう行動を取ると良いのか。

なぜそう考えると良いのか。これを、行動理論で整理をしてみると良いでしょう。



まとめ

今回ご紹介したように、行動理論を可視化することで、自分の強みや改善点を見つけることが

できます。

また、それによって自分の行動が変わることで、うまくいった場面を再現できたり、つまずき

がちだった状況を変えたりすることもできます。

そして、行動理論は変化させていくだけではなく、新たに身に着けることもできます。

あなたが「いいな」と思った誰かの行動やアドバイスなどにも、その中に行動理論が

あります。ぜひ、あなたが身に着けたいともう行動理論を探してみてくださいね。

次回は、行動理論の強化と修正について、シングルループ学習とダブル・ループ学習の

両面から整理をしていきます。


お役立ちイメージ作成ガイドも、ぜひご覧ください。




このシリーズの新着記事


関連記事


人気記事月間ランキング