
メタ認知で行動選択の理由を可視化しよう/お役立ち道実践ガイド【第5話】
「自分らしい、社会をより良くする役立ち方をあらわしたもの」である「お役立ちイメージ」
これらを実践に移す時には、さまざまな実践ポイントがあります。
前回は、ダブル・ループ学習の中で重要な「行動を支配する価値観」つまり「行動理論」が
どうやってできるのかを行動理論改革モデル®を使ってご紹介しました。
今回は、行動理論を可視化する方法について、再び行動理論改革モデル®通じて
ご紹介します。
YouTubeチャンネル「お役立ち道ねっと」の登録よろしくお願いします!(リンク先を押すと、YouTubeチャンネルに遷移します。)
目次[非表示]
- 1.メタ認知とは
- 2.行動理論を可視化する-行動理論の三階層
- 3.まとめ
メタ認知とは
上記は、説明のために行動理論改革モデル®を少し簡単にした図です。
価値観化を経由して確立された行動理論は、メタ認知によって、強化したり修正をしたり
することが可能です。
メタ認知とは、認知心理学の用語です。
自分自身の心の動きを客観的、俯瞰的に観察して、なぜ、そういう行動を取ったのかを
理解し、必要であれば修正することを言います。
行動理論は、無意識に働いていることが多いものです。
メタ認知をするには、まず自分の行動理論を可視化し、明らかにすることが必要です。
行動理論を可視化する-行動理論の三階層
行動理論を可視化するには、行動理論を「心得モデル、因果理論、観」の、
三つの階層で整理をします。
心得モデルは「こういうときは、こうしよう」というように行動を選択するときの
心得として持っているものです。
因果理論は「こうすれば、こうなるだろう」という、原因と結果の理論のことです。
「こういう働きかけをすれば、相手はこう反応するだろう」と仮説を立てて、
行動選択を行います。
観は、いわゆる人生観や、仕事観や組織観などその人の根本のところに培われた
価値観のことです。「○○とは、○○なものだ」というような表現であらわします。
この行動理論を上から考える場合は、
「なぜならば」というつなぎ言葉で落とし込んで行き、
下から考える時は「だから」というつなぎ言葉で整理していくと良いでしょう。
実際に、事例を使って整理をしてみましょう。
まず、うまくいった時の行動理論を可視化してみます。
「相手に企画を説明する」という状況で考えてみましょう。
企画を説明した後、提案相手とアイデアを出し合ったら採用された。
このような状況の場合、なぜうまくいったのかを考えると、こういう状況では、
一緒に企画を考えようと思っているから。
なぜならば、多様なアイデアを出し合えば、より良い価値が共創できるから。
なぜならば、提案相手は、大事な共創のパートナーだから。
こんな風に整理ができました。では、逆向きに検証をしていきましょう。
提案相手は、大事な共創のパートナーだ。
だから、多様なアイデアを出し合えば、より良い価値が共創できるだろう。
だから、一緒に企画を考えよう。という流れになります。
次は、つまずいたときの行動理論を可視化しましょう。
うまくいったときの例と同じように「相手に企画を説明する」という状況で考えてみます。
企画を説明した後、迷う提案相手に説得を試みたら、不採用だった。
なぜ、説得を試みようと思ったのかを考えると、
こういう状況では、相手の迷いをつぶしていこう。と、いつも考えているから。
なぜならば、断る理由が無くなれば、企画を採用せざるを得ないだろうから。
なぜならば、提案相手は所詮敵であり、説き伏せる対象だから。
こんな行動理論があぶりだされました。反対から検証しましょう。
提案相手は、所詮敵である。
だから、断る理由が無くなれば、企画を採用せざるを得ないだろう。
だから、相手の迷いをつぶしていこう。
という流れになるのです。
まとめ
いかがだったでしょうか? この行動理論は、お役立ちイメージ作成ガイドの6話で
ご紹介している「お役立ち道を実践するときに意識をすること」の4番目と関連しています。
相手を共創のパートナーとして尊重する。
このように教わった時に、本当にそうだ、と、おなかの底から思って、行動につなげている
人と、言っていることはわかる。でも、そうは言っても、提案相手は共創のパートナー
じゃなく、所詮敵だ。と考え行動に移す人とでその結果が変わってくるのです。
このように、まずは自分の行動の背景を、三つの階層で可視化することをお勧めします。
次回は、いよいよ修正のポイントについてご紹介します。
お役立ちイメージ作成ガイドも、ぜひご覧ください。