
ネガティブケイパビリティー「わからなさ」を生きる力
「やりたいことがわからない。やりたいことがあるはずなのに、何も決められない自分がイヤになる時ってありませんか?」仕事、恋愛、キャリア、未来。・・・今、何をすれば・・・
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ネガティブケイパビリティ――「わからなさ」を生きる力
周りがどんどん“正解”に近づいているように見えて、焦る気持ちばかりが先走る。
でもそれ、“自分がダメだから”ではないかもしれません。
そんなあなたにこそ知ってほしい言葉があります。
ネガティブケイパビリティ――「わからなさ」を生きる力
それは、「すぐに答えが出ない状態に、耐えられる力」。
ロンドンの詩人ジョン・キーツが語ったこの言葉は、いま多くの働く女性たちにとって、静かな灯りになっています。
「やっと、たどりついた金曜日の夜」
小川ひなた、27歳。
ある夜、同期の結婚式の写真がSNSに上がった。
その前は後輩の昇進報告。
その前は友達の「やりたいこと見つけた宣言」。
画面越しの“キラキラ”を見ながら、ひなたの心に浮かぶのは――
「私、何かに“なれて”るのかな…」
「今の仕事も嫌いじゃない。でも、このままでいいのかな」
「なんで私は、何にも決められないんだろう」
答えが出ない夜に出会った言葉
そんなひなたが、ふと目にしたのが「ネガティブケイパビリティ」という言葉だった。
“決められない自分”を責めるんじゃなくて、
“わからないこと”をそのまま受け止められる力。
その考え方に、どこか救われる気がした。
“止まってるような時間”にも何かがある。
ネガティブケイパビリティに触れてから、ひなたは少しだけ、自分との向き合い方が変わった。
自分との向き合い方を変えてみるステップ
◆STEP1:「わからない私」を否定しない
→ モヤモヤしてる…それでいい。焦って動くよりも、今は感じきる時。
◆STEP2:源泉に立ち返る
→ 昔、母に「人のこと、よく見てるね」と言われたことを思い出す。
→ “観察して寄り添う”が、自分らしいお役立ちの形かもしれない。
◆STEP3:小さなお役立ちを重ねていく
→ 今日、同僚に少しだけ言葉を添えてみた。「その提案、素敵だね」
→ そしたら彼女が笑って、「ありがとう。自信ついた」って言ってくれた。
答えを急がない。私の「お役立ち」は、きっと育ってる
焦って何かに“なる”よりも、
今の“わからなさ”と一緒にいられる自分でありたい。
周りと比べず、「私のペースで、私の役立ち方を見つけていく」。
それがきっと、遠回りのようで、いちばん私らしい道になるから。