
セレンディピティ/読みたい一冊
こんにちは。お役立ち道ねっとスタッフのたまです。
今日から9月の「おや8く9だちどう10Days!(9/8-10)」が始まります。
まだまだ暑い日が続くけど、秋は確実に近づいています。少し立ち止まって、夏の総ざらいをしたり、少し先のことに想いを馳せてみてはいかがでしょうか?
今月は「この秋読みたいこの一冊」を、3日間3名のスタッフでご紹介します。
『Serendipity 点をつなぐ力』
たまが紹介する一冊はこちら。
『Serendipity 点をつなぐ力』 東洋経済新報社(2022年)

世界はセレンディピティに満ちている
ただセレンディピティが威力を発揮するのは、偉大な科学的発見やビジネス上の成功、外交上の画期的成果においてだけではない。セレンディピティは日常のささやかな場面から人生を変えるような大事件まで、日常生活のなかにもあふれている。
クリスチャン・ブッシュ[著]土方奈美[訳] 『Serendipity 点をつなぐ力』東洋経済新報社(2022年) p.8
セレンディピティは素敵なひらめき
セレンディピティは点という単一の事象ではなく、プロセスであり、シナリオでもあり、ストーリーでもある。それを描けるのは自分自身以外の何者でもない。
偶発的なひらめきではなく、それがストーリーの一部となって大切な局面でクローズアップされるってとても素敵なことです。
ちょっとしたアイディアや小さなメモが光り輝くのです。
ただ、それが一過性でやみくもであってはそもそもストーリーにならないし、前提が社会的な意義と融合されていないと、誤った方向に終始してしまう。
古代の人々が方角を知り、進むべき道を見つけるための、いわゆる「道しるべ」として「北極星」を利用したのと同じように、そこには、軸となるような夢、意欲、価値観があってこそ、素敵なセレンディピティが発揮されるのです。
プラットフォームに集う組織の一員として
特に、以下の部分がお気に入りです。
組織を「プラットフォーム」とみなして賭けに出る
何かに集中することも大切だが、新たな人との交流、知識、気づきから機会が生まれることを期待して「可能性に賭ける」ことも大切だ。(中略) 組織をプラットフォームとしてとらえて可能性に賭けることで、まだ見えない北極星へと直感的に近づいていくことができる。 同書 pp.127-128
私たちが何がしたいのか、私たち流の長いストーリーを描きながら、目の前の点を結び付けながら進んでいく。その舞台は、組織という「プラットフォーム」。そこに、さまざまな仲間(登場人物)や現実に取り扱うサービスやオペレーションシステム(大道具、小道具)が登場します。
集う登場人物たちは、各自の「らしさ」を発揮して共に空間を創り上げる。それはさながら時にはジャズセッションであるかもしれないし、テーマ性のある美術展かもしれないし、アミューズメントパークかもしれない。
私一人ではない、組織でどのような形で着地するのか、予測不能であることも大きな魅力です。
お役立ち道とセレンディピティの大きな関わり
そこには、常にお役立ち道があります。例えば、以下のような力があるからこそセレンディピティへと有機的につながるのです。
価値観の軸
「自分らしい役立ち方」を探究し続ける“道”の在り方があり、偶然の出来事を深く受けとめられる。
出会いの意味づけ
偶然の出会いや情報を「使命・ビジョンの進化につながる兆し」として受け止められる。
内省と進化
「日々の研鑽・振り返り」の文化があり、偶然を内省・構造化して“道の深化”に変換できる。
是非、この一冊を手に取ってみてください。
📛偶然を必然に。あなただからこそのセレンディピティ