
お役立ち道の定義/お役立ち道に関する学術的な補足1/6
以前、2回に渡って「お役立ち道」をご紹介しました。
その記事に出てくる言葉や学術的背景を、6回に渡り詳しくご紹介します。
今回は、「お役立ち道」の定義に含まれることばの意味についての考察です。
▶ 関連個所はこちら >> 上記1/2記事内 お役立ち道とは
お役立ち道の定義
ジェックでは「お役立ちに満ちたより良い社会をつくる」ことを理念の目的としています。
この目的の実現のために欠かせないのが、「お役立ち道」です。
「お役立ち道」とは株式会社ジェックが提唱する概念で、「お役立ちの精神と技量を究め続けること」を表しています。
ここでは、その定義を掘り下げるとともに、学術的な関連について解説します。
お役立ちの精神とは
「お役立ちの精神」とは、「誰かの・何かの役に立ちたいという想い」を意味します。
これを、企業の視点で見ると、「あらゆるステークホルダー(利害関係者)に役立とうとする想い」といえます。ステークホルダーの範囲は、個人や集団のみではなく、自然環境を含めるなど、時代の流れとともに広がっています[*1]。
また昨今では、SDGs(持続可能な開発目標)の潮流から、「売り手、買い手、世間」の「三方良し」に「作り手」(取引先やその子会社の従業員まで含めたすべての作り手への配慮)、「地球」(地球環境への配慮)、「未来」(地球や人類の未来への配慮)を加えた「六方よし経営[*2]」という考え方も示されています。
このように、お役立ちの精神は、「誰かの・何かの役に立ちたい想いをもつ人々」と「あらゆるステークホルダーに役立とうとする組織」、それに共鳴し合う「あらゆるステークホルダー」と「価値共創のサイクル」を回し続けることで、「お役立ちに満ちたより良い社会」をつくる核となるものといえます。
技量とは
「技量」とは、「ある物事を行う能力。腕前。手並み。(weblio/デジタル大辞泉-小学館,2026年1月現在)」のことです。
お役立ち道の定義の文脈では、「お役立ちの技量」を指します。
これは、「自社とあらゆるステークホルダーに役立とうとする心の姿勢を前提に、よりよく役立つための能力や腕前のこと」を意味します。
究め続けるとは
まず「究める」とは、「深く研究して、すっかり明らかにする。(weblio/デジタル大辞泉-小学館,2026年1月現在)」ことです。
「すっかり明らかにする」ことが達成された場合、それは特定のテーマや対象についての深い研究が不要になることを示します。しかし、世の中の変化に伴い、今後も新たなテーマや対象が現れ続けることでしょう。
お役立ち道では、「究め続ける」としています。この意味は、新たに現れ続けるテーマや対象に対して、「深く研究し、理解を深め、すっかり明らかにする」という活動や姿勢を継続的に行うことを意味します。
まとめ
これまでの内容から、「お役立ち道」とは、自社およびあらゆるステークホルダーに対して役立とうとする想い(お役立ちの精神)と、それを実現するための能力や腕前(お役立ちの技量)を絶えず追求し続けることを意味します。
また、常に変化する状況から現れるテーマや対象に対して深く研究し、理解を深めて明らかにする活動や姿勢を大切にしています。
参考文献・注記
[*1] 注記 例えば、株主、従業員、顧客、サプライヤー、債権者、社会*1、自然現象*2など。
*1 Freeman, R. E. (1984), Strategic Management: A Stakeholder Approach, Boston, Pitman, pp.31-32.
*2 Starik, M. (1994), “Essay by Mark Starik”, Business and Society, Vol.33, No.1, pp.89-95.
[*2] 引用:藻谷ゆかり(2021)『六方よし経営 日本を元気にする新しいビジネスのかたち』日経BP

















