
ハッピー環境をつくろう/ 2025年ウェル・ビーイング座談会(後編)
新春特別座談会。今年のテーマは「ウェル・ビーイング」。
ウェル・ビーイングとお役立ち道の関係性について聞きました。
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あずき:新春特別座談会2025。今回は、ウェル・ビーイングがテーマです。前編では、ウェル・ビーイングとは何か、同好会の活動を通じて、「幸せを創る」ことがテーマになりました。中編では、同好会活動を通じて変わったことについて、主に、視野の広がりと、人とのつながりについて考えました。今回は、活動とお役立ち道との関連についてお伺いします。
誰かの・何かの役に立つことが幸せ
あずき:今のウェル・ビーイング同好会の活動とお二人のお役立ちイメージが、どう関係しているかを教えてください。
けいと:私のお役立ちイメージは、「社内の人が、自分の本来業務に集中できるような状況を作ること」です。私は、経費精算の仕事を主にしていて、ラインの皆様には、メイン業務ではない、事務作業をやってくださっていることに、感謝をしています。この事務作業の時間を減らして、メイン業務に専念して、その先のお客様の課題解決に時間を使っていただきたいと考えながら、仕事の改善を行っています。お役立ち道でいう、「誰かの何かの役に立つという喜び」が、自分の中にあって、幸福学を学ぶことで、さらにパワーアップしてやる気につながっています。
けいと:幸せには4つの因子があります。
①やってみよう因子 ー自己実現と成長の因子ー
強みがあると幸せ、成長実感があると幸せ、自己実現すると幸せ、など。
②ありがとう因子 ーつながりと感謝の因子ー
人に喜んでもらえると幸せ、愛情を感じると幸せ、感謝をすると幸せ、など。
③なんとかなる因子 ー前向きと楽観の因子ー
楽観性があると幸せ、気持ちの切り替えが出来ると幸せ、など。
④ありのままに因子 ー独立と自分らしさの因子ー
人と比較しないと幸せ、自分らしくいられると幸せ、など。
https://www.lp.well-being-circle.com/post/00_4factor
サイト:幸福度診断 「 幸せの4つの因子-幸せな心のありよう」 2025.1.21閲覧
けいと:その中で「やってみよう因子」を心掛けていて、もっと力を付けて業務に集中できるような状況を作りたいです。そして、自分も相手も、お互いのことを考える時間を増やしたいです。
あずき:幸せの4つの因子でいえば、ジェック社内の全社会議(2022年12月)の場で前野隆司先生にご講演いただいたときに、「ありがとう因子」と結び付けて「幸せな人は利他的。お役立ちですね。心から思えている人は幸せ。そうじゃないと自己犠牲になってしまう」とおっしゃっていましたね。
けいと:「ありがとう因子」で「誰かの・何かのお役に立ちたい」と思って、「やってみよう因子」で実践したら、自己犠牲ではなく結果的に私が幸せになるというのが本当にうれしいなと思います。
あずき:まりさんは、いかがですか?
まり:私は、「接点のある人たちに、“助かった”、“良かった”、と思ってもらえるようなお役立ちをしたい」と考えています。お役に立った結果「ありがとう」と言われると嬉しいし、「そんなことないよ」と返したりして、そんな環境や気持ちを味わいたいというのがお役立ちイメージです。ウェル・ビーイングを学ぶことで私自身が変わると、「まりさんの新しい一面が見えた」と発見をしてもらえる。そうすると、これまで接点のなかった人とも接点が増えて、お役に立つという環境機会がどんどん増えています。お役に立って、楽しくなって、また新たな接点が増えて、お役に立って、という良いサイクルが回ることが幸せです。
ハッピー環境をプロデュースする
ゆーりママ:そういえば、影響を受けた書籍があります。『アンソニー・ロビンズの運命を動かす(アンソニー・ロビンス, 本田健訳, 三笠書房, 2014)』と、『アンソニー・ロビンズの自分を磨く(アンソニー・ロビンス, 本田健訳, 三笠書房, 2014)』の二冊で、これを読んだ時に、行動すれば幸せになれる、自分から何でもやっていこう、という気持ちになりました。そして、周りが幸せだったら、自然と自分も笑顔になれると気づきました。
ゆーりママ:例えば、舞台を演出する時に、演出家って怖い存在で、初日は特にみなさんドキドキして待っていらっしゃる。そこで、明るく笑顔で、「おはようございます。よろしくお願いします。さあ盛り上げてまいりましょう」って言うと、みんなホッとする。演出の仕方も、ダメ出しではなく、褒める。そうすると現場の雰囲気が変わるんです。そして、みんながハッピーになったら、自分もハッピー。そういう、ハッピー環境づくりを、心掛けています。
あずき:ハッピー環境づくりですか。おもしろいですね。
ゆーりママ:けいとさんとまりさんが、やろうとしていること、お役に立とうとしていることも、ハッピー環境づくりだと思うんですね。
けいと:ハッピーの種を撒き続けるのが大事ですよね。
まり:ハッピー環境を作ってもらうのではなく自らプロデュースするということですね。
リーダーの条件-良い笑顔と良い環境
まり:仕事の話に戻るのですが、自分が所属しているチームでは、生産性を上げるための、仕組みづくりというのがテーマにあります。仕組みそのものが、ママの言う、ハッピー環境づくりだと思うんですが、あれこれ考えてもなかなか結論が出ない。考えている私たちがハッピーじゃない。難しいなと。
ゆーりママ:僕はブレストで出た案を全部やる。するとみんな安心する。やってみて、ダメな案は自然に消えて良い案が残るので、これは言わないですけどね、とにかく全部やっちゃいましょうと笑顔で言う。
けいと:良い笑顔と、良い環境は、やろうという気持ちにさせてくれますね。
あずき:それリーダーとしても必要ですね。
ゆーりママ:どんな難しいことでも笑顔でやる。そしてちゃんと進んでることが大事。巨大な月へ進むロケットだって、1本の鉛筆で書かれた線図からできているんだよって。その一歩が大事。今日、あなたが、このドアを開けた時点で、君はもう勝ったんだと。
あずき:私たちも勝ち組ですね。この場にいるっていうことだけで。
ゆーりママ:超勝ち組です。
あずき:ウェル・ビーイングは、自分がハッピーで、周りもハッピーになって、ハッピーな社会づくりにつながることと、このシリーズの最初に教えていただきました。前野隆司先生が、このようにおっしゃっていました。
皆、世界平和のために働いている、と思えば幸せではないですか。
「『幸福学』と『お役立ち道』は世界平和につながる道。(前野隆司先生&ジェック越膳 対談記事)」
ジェック季刊誌 『行動人 2018年春号』, 2018年3月, p.18
あずき:この同好会活動が、社会に広がって、世界平和につながる一歩になることを応援しています。みなさん、ありがとうございました。
一同:ありがとうございました。
*お役立ち道ねっとは、日本でのウェル・ビーイング研究の第一人者である前野隆司先生に、アドバイザーとしてご就任いただいております。
座談会メンバー紹介
noteでは、カットした部分も掲載しています。(下記リンクは外部サイトに移動します)
幸せを創る / 2025年ウェル・ビーイング座談会(フルバージョン・前編)
幸せが広がるつながる / 2025年ウェル・ビーイング座談会(フルバージョン・中編)