
お役立ちイメージ発案のきっかけはある出来事からだった/かさいさんに聞いてみた(1)
「お役立ち道」実践者の「生の声」をお届けする、シリーズ「お役立ちイメージ」を
実践してみた!
実際にお役立ちイメージを描いて、どうだったのか、今はどのように実践しているのか。
などなど、お役立ち道ねっとスタッフが直撃インタビューします。
今回は新春特別編と題して、お役立ち道の発案者、かさいさんに「お役立ちイメージ」が
生まれたきっかけをお聞きします。
「数字を上げられない営業は辞めてほしい」上司からの衝撃的な一言から始まった
「お役立ちイメージ」ができるまでのストーリーを見ていきましょう。
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Q.「お役立ちイメージ」を作った時の話を聞かせてください
ハナ:こんにちは。「お役立ち道ねっと」のハナです。シリーズ、「お役立ちイメージ」を実践してみた。
今回は、新春特別編として、お役立ち道の発案者、かさいさんに「お役立ちイメージ」が生まれたきっかけをお聞きします。かさいさん。よろしくお願いします。
かさいさん:よろしくお願いします。
Q.「お役立ちイメージ」を発案したのはいつですか?
ハナ:かさいさんが、お役立ちイメージを発案したのは、いつ頃でしょうか?
かさいさん:原型ができたのは、私が営業をしていた頃のことで、かれこれ30年以上前のことです。
ハナ:そんなに前のことなんですね。
Q.「お役立ちイメージ」を発案するきっかけになった原点となる体験は?
ハナ:どのようなきっかけがあったのでしょうか? その原点となる体験を教えてください。
かさいさん:原点は沢山ありますが、そのうちの1つは、30数年前にジェックに転職して、営業をやり始めてから1年後の出来事です。
ハナ:どのような出来事だったのでしょうか。
かさいさん:転職してから、自分なりに営業を頑張っているつもりでしたが、営業成績はよくありませんでした。入社1年を過ぎた頃に「数字を上げられない営業は、辞めて欲しい」上司に言われました。
ハナ:厳しいですね。
かさいさん:しかたがありません。当時は、営業成績が悪いと責任を果たせていないということで会社に居づらくなり、退職する人も少なからずいました。それが当たり前の時代でしたから。
ハナ:それでどうしたのですか?
かさいさん:とうとう。クビか。子どももまだ小さいのに。と、呆然として、どこをどう歩いたか思いだせないような状態で街を歩いた末に、1軒の喫茶店に入りました。
クビになっても仕方ないと思った一方で、なんだか心の中に悔いがあるわけです。この悔いは、一体どこから来るのだろうと考えていた時、この会社で私は「最高の自分を出していなかった」ということに気が付きました。
ハナ:最高の自分、ですか。
かさいさん:はい。で、最高の自分とは何かを考えてみたところ、いきついたのが高校時代でした。当時、私はクラス委員として、文化祭や体育祭をはじめ、さまざまなイベントでみんなと何かを創っていくことを指揮していました。その時、私が何を考えていたかというと、
「1人1人の個性を引き出して全体を盛り上げていく」ということでした。クラス活動の他にも、部活でもそうでした。これに集中していると、いろんな知恵が出てきて、周りのこともよく見えました。これが自分のベストだ。今の仕事では、そういう部分を全く出すことができなかった。そのことが「悔い」という感情につながっていたのです。
Q.「最高の自分」が「お役立ちイメージ」?
ハナ:その最高の自分というのが、かさいさんのお役立ちイメージだったのでしょうか?
かさいさん:はい。1人1人の個性を引き出して全体を盛り上げる。これって、人の役に立つってことだよな。当時からジェックで言っていた「お役立ち」というのは、自分の場合これなんじゃないか。そういう大きな気づきがありました。心の奥のほうに、米粒くらいの大きさで残っていた「1人1人の個性を引き出して全体を盛り上げる」という気持ち。これで勝負をして、自分のベストを出して、通用しなければ辞めても悔いは残らない。そう腹を決め、米粒くらい残っていた自分のお役立ちを必死に意識しました。すると面白いことに、その意識がどんどん大きくなっていきました。
1時間くらい意識していたら、米粒大のものがソフトボール大ほどに成⾧しました。でもソフトボール大では、お客様に投げたとしても、はじき返されそうだ。まだまだ伝わらない。再び意識に集中したところ、ドッジボールくらいの大きさに成⾧しました。喫茶店に入って数時間たっていたと思います。
ハナ:わずか数時間で、お役立ちの意識がどんどん成⾧してきたのですね。
かさいさん:はい。かなりの集中力が必要でしたが、最高の自分とは何か。お役立ちとは何か。この会社で何をしたいのか。などを結び付けながら考え続けました。
ハナ:これが、原点となる体験だったのですね。最高の自分を発見することの大切さがわかりました。
次回も、引き続きお話を伺います。今日はありがとうございました。
かさいさん:ありがとうございました。
次回「「振り返り」の活用でお役立ちの意識を大きくする/かさいさんに聞いてみた(2)」に
続きます!