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第11話:「自分流」のお役立ちを見出す②/いまの仕事でもっと役に立てる ~自分流のお役立ち道~

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 前回から「自分流のお役立ち」を考えることについてお話ししています。


一人ひとりが自分ならではのお役立ちを発揮し、「多様な個」の集団となることでケミストリー(化学反応)が起き、新しい価値が生み出せる組織になります。考えるポイントは、WILL(価値観)、CAN(強み)、MUST(やるべきこと)です。

 今回は、WILLに焦点を当てます。自分のWILL(価値観)を認識するのはそれほど難しくはありませんが、じっくり考えることは必要です。


 


STEP1:まずは、「わくわくしたこと」「やりがいを感じたこと」を思い出す


 これまでの人生で、「わくわくしたこと」「やりがいを感じたこと」を思い出してみてください。「幼少期~学生」「社会人になってから」で分けて考えた方が思い出しやすいかもしれません。


 例えば、私は小学校低学年のころ、マンガを描くのが大好きでした。自分でストーリーを考え、毎日家でマンガを描いていました。それを、友達に見せて読んでもらい、笑ってもらってわくわくしていました。また、高校時代のラグビー部では、試合の作戦を考えるのが大好きで、他の学校がやっていないオリジナルの作戦を考えることにやりがいを感じていました。

 その後社会人になり、営業活動で提案書を書き、大きな受注をしたときにやりがいを感じました。提案書は、「そのお客様ならでは」の内容にこだわり、「よくここまで考えてくれた」と言われることに喜びを感じていました。



 
STEP2:奥にある自分の「大切にしている価値観」を考える


 このように、これまでの「わくわく」「やりがい」を洗い出していくと、共通しているポイントが見えてきます。私は、「マンガ」「試合の作戦」「提案書」と自分ならではの「オリジナル作品」をつくるのにわくわくし続けてきました。また、その作品で周りに人を「喜ばせる」「楽しませる」ということにもやりがいをかんじます。
 

 要するに、「自分ならではのオリジナル作品で、相手を喜ばせる」ということに大きなやりがいを感じる人間であるということが分かったのです。



 
STEP3:「人に話してみる」「期間をおいて見返す」


 できれば、上記のSTEP1、STEP2の内容を、誰かに話をしてみてください。そうすれば色々と質問をされるはずです。質問に答える中で「やっぱりこれが私の大切な価値観だ」と思うかもしれませんし、「ちょっと違うかもしれないな」と感じるかもしれません。人に話す中で頭が整理できますし、大きな気づきを得られることもあります。
 

 また、STEP2まで考えたら、1ケ月くらいの期間をおいて、もう一度見返してみるという方法もあります。1か月たって見返した際に「やっぱりこれが私の価値観だ」と思えるかどうかで検証します。
 
 自分が大切にしている価値観が分かると、それをベースに判断したり、仕事のやり方を考えることで、やりがいを持ちやすくなります。また、異動によって違う仕事をすることになっても、改めて「この仕事で私の価値観を満たすには?」と考えることで、やりがいを維持できます。


 これからも、「わくわく」「やりがい」を続けるために、ぜひWILL(価値観)を考えてみましょう。



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いま実現するお役立ち道経営




 「世の中の役に立ちたい」「お客様の役に立ちたい」と本気で考え、仕事のレベルを高めていくことを「お役立ち道の仕事ぶり」と呼んでいます。

 そして、社員同士が手を取り合って様々なことにチャレンジし、よりお役に立てる仕事を創り出していく経営を「お役立ち道経営」と呼んでいます。

 

 このブログでは、社員一人ひとりがお役立ち道の仕事を極め、自分らしくやりがいを持って仕事をする企業をつくるためにはどうすればよいかを考えていきます。


​​​​​​​                             (つづく)



松井 達則
松井 達則
【経歴】 大手金融会社を経て、2001年ジェック入社、コンサルタントとなる 【お役立ちコンセプト】 「自燃型の人財づくり」 自分で考え、自分で動く自律型の人財はもはや当たり前。 自分の心に火をつけ、常に意欲的に行動することで、周りにも火をつける「自燃型」の人財づくりのお手伝いをいたします。