社会をより良くする自分らしい役立ち方/お役立ちイメージ作成ガイド【第7話】
今回はステップアップ編として、自分の役立ち方とより良い社会づくりを結び付けて、「社会をより良くする自分らしい役立ち方」を描くポイントをお伝えします。
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お役立ちイメージシートの「やりたいこと、実現したいこと」を活用する
ここ数年、SDGsや社会課題解決に関心が集まっています。
誰も取り残さない社会、持続可能な社会、そして誰もがその人らしい暮らしを謳歌できる社会をつくる。私たち一人ひとりの中で、このような社会づくりに貢献したいという想いがだんだん高まっているように感じます。
もう既に、「こんなより良い社会をつくりたい」という明確なイメージを持って、お役立ちイメージに反映させている人もいると思います。一方で、明確なイメージを持てていない人もいれば、今までじっくりと考えたことが無かった、という人もいると思います。これから考えてみようという方は、「お役立ちイメージシート」を使って、自分のお役立ちイメージをブラッシュアップしていきましょう。
お役立ちイメージシート
お役立ちイメージシートをダウンロードする(当ページの下部に移動します)
「お役立ちイメージシート」の、「お役立ち使命の確立」の「やりたいこと、実現したいこと」という部分を活用します(図の①欄)。
「やりたいこと、実現したいこと」の着眼点
第4話でもご紹介した着眼点は、以下の三つです。
- 世の中がどんなふうになるとうれしいか?
- 周りがもっとこうだったら…
- なぜその仕事をしているのか?
この一番めの「世の中がどんなふうになるとうれしいか」をトコトン考えてみましょう。
どんな社会づくりに役立ちたいか?
以下の三つの方法をご紹介します。
- 身近なことから考える
- なぜこの組織でこの仕事をしているのかを考える
- 興味や関心事から考える
1.身近なことから考える
「より良い社会」というと、難しく考えがちですが、
- 自分が暮らす社会がこうだったらいいのにな
- 自分の身近な人がこういう暮らしを享受してくれたらいいな
このようなことを考えることから始めてみると良いでしょう。
これは、先ほどの着眼点の二つめとも連動します。
2.なぜこの組織でこの仕事をしているのかを考える
仕事や何かのコミュニティで活動をしている人であれば、なぜ今この組織で働いているのか、この仕事(活動)をしているのかを考えてみましょう。
- 数ある中からこの組織や仕事(活動)を選んだ理由は何か
- この組織の理念や事業内容のどこに共感をしているのか
お給料や条件さえよければどんな組織や仕事でも良かったのでしょうか?きっと違うと思います。
これは、先ほどの着眼点の三つめとも連動します。
3.興味や関心事から考える
- 普段、関心を持って情報収集していること
- 何となく気にかかっているニュースや世の中の出来事
なかなか思い浮かばないという場合は、例えば、SDGsの17の開発目標(国際連合広報センター「SDGs(エス・ディー・ジーズ)とは? 17の目標ごとの説明、事実と数字」2019年1月21日記事)や、社会課題解決テーマなどを見て、自分が引っかかるところについて掘り下げて調べたり、周りの人と意見交換をしたりしてみてください。
こんな風に、自分が暮らす社会の未来に想いを巡らせてください。すぐに明確になるものでもありません。自分のペースでゆっくり考え続けてください。
このように、「やりたいこと、実現したいこと」が変わってきたら、お役立ち使命を再定義し(図の②欄)、ビジョンや実践プランに落とし込んでみてください(図の③欄)。
自分が身につけたいスキルなども変わってくると思います。
【実践例】すぐに実現できるテーマですか?
ところで、あなたがイメージしたより良い社会は、今のあなたがすぐに関わって実現できるでしょうか?必ずしもそうではないですよね?でも、それでいいんです。
仮に、あなたがある企業で経理の仕事をやっているとしましょう。
あなたの「お役立ちの源泉」は、「数字を使って、経営判断が正しくできるアシストをすること」です。これは、経理の仕事と結びついています。
そして、「誰もが平等に医療を受けられる世の中にしたい」という社会をより良くする想いがあるとします。でも、今の会社は医療関係ではないし、そういった制度やしくみ・法令を作る機関でもありません。こういった場合、社会をより良くするという想いをあきらめた方が良いでしょうか?転職をした方が良いでしょうか?どちらもその必要はありません。
例えば、自社の商流を見ると医療施設や仕組みをつくる機関にたどり着くことがわかった。となると、得意の数字を活かしてその商流のソリューションにつながる情報を提供することができるでしょう。
あるいは、自社のこういう技術を使えば医療分野への新たな道が拓けるかもと考えて、社内で数字を使った具体性のある提案をすることもできるかもしれません。
そうしようとすると、あなた自身に、こんな風に変化が出てくるのではないでしょうか。
- 毎日の経理の仕事のスキルを更に磨く
- 商流を研究する。その商流のニーズを知ろうする
- 他の企業で何かやっていないかを調べる
- 自社の技術の特性を知ろうと勉強をする
- 社内でこれまで接点の薄かった部門の人と積極的に話をする
これを続けていくと、応援してくれる人も出てくるし、同じ夢を持つ人が見つかることもあるでしょう。このように、自分の関心のアンテナが増え、やることや人とのつながりが拡がり、自分自身の新たな内的資源として蓄積されていき、より実現に近づくのです。
これはあくまでも一例です。どんなことができるか知恵を絞って、自分なりの関わり方を見つけていきましょう。自分が得意なことやワクワクする役立ち方で、日々の業務に加えて、プラスアルファの行動をしてみましょう。
今ここで、自分が思い描いたより良い社会づくりに向けて、何ができるのかを考え行動し、周りを動かすことで実現の道を一歩一歩進んでいきましょう。そして、自分の仕事はより良い社会づくりにつながっていることを信じて、誇りをもって取り組んでいきましょう。きっと見える世界も広がって、あなたの人生も、より良く変化していくことでしょう。
「お役立ちイメージ」を再定義し、自分らしさで仕事を謳歌し、一緒に「社会をより良くするお役立ち道」を歩んでいきましょう。
★「お役立ちイメージシート」をダウンロードする
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