
振り返り(2)3つの観点/お役立ち道実践ガイド【第11話】
自分が描いた「お役立ちイメージ」を実践していく上でのポイントを解説するお役立ち道
実践ガイド。
前回は、お役立ちイメージ実践の過程で大切な「振り返り」の一つ、
「お役立ちイメージに対する自己点検」のポイントについてご紹介しました。
今回は「振り返り」の後編として、「毎日の成⾧につながる振り返り」をご紹介します。
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毎日の振り返りで自己成長につなげる
お役立ちビジョンの実現に向かって、私たちは、日々前に進もうとしています。
その過程で、自分のお役立ちの意識を点検したり、自分自身の成⾧を確かめたりする
ことが重要です。
今回は、前回ご紹介した「お役立ちイメージに対する自己点検」とともにぜひ実践して
ほしいもう一つの振り返り「毎日の成⾧につながる振り返りポイント」をご紹介します。
これからご紹介する3つのことを、毎日振り返っていきましょう。
毎日の振り返りポイント①今日、やったことをチェックする
毎日の振り返りポイントの1つ目として、お役立ちビジョン実現のために、今日、やった
ことをチェックしましょう。
やったことといっても、実際にはやったこともあれば、やらなかったこともあるでしょう。
また、やっていたけれどやめたこともあるのではないでしょうか?
さらに、やったことの中には、できたこととできなかったことがあるでしょう。
そして、やらなかったことの中には、意図的にやらなかったこと。やろうと思っていた
けれども、不可抗力でできなかったこと。やろうと思っていたことすら忘れていたことも
あると思います。やったことに関しては、結果はどうであれ、行動を起こしたことはとても
素晴らしいことですよね。
また、やらなかったことや、やめたことでも、やろうとしたこと。自分なりに考えて、やら
なかった。やめた。という選択をしたということは良いことだと思います。
残念なのは「忘れていた」ということですね。
しかし、これも振り返ることで、やろうとしていることを思い出すことができるので、
やはり、振り返りは大切です。ぜひ、今日の自分が何をやったか。毎日の自分の歩みについて
振り返ってみてください。
毎日の振り返りポイント②1日の心の動きを観察する
毎日の振り返りポイントの2つ目は1日の心の動きを観察することです。
心の動きとは、感情の湧き方のことです。なぜ、感情の湧き方を観察することが大切なのか
というと、感情が湧いたら、学びのチャンスだからです。
どういうことかというと、例えば、うれしい。驚いた。カチンときた。など、1日の中で
いろいろな感情が湧くと思います。感情が湧いた時、なぜ、そういった感情が湧いたのかを
考えてみてください。そして、自分の感情の湧き方を観察していく中で、どういう時に自分は
うれしいと感じるのか。カチンとくるのか。などの傾向をつかんでいきましょう。
さらに、その時なぜそう感じたのかを行動理論の3つの階層で整理をしてみてください。
毎日の振り返りポイント③お役立ちの意識の大きさを再点検する
毎日の振り返りポイントの3つ目は、お役立ちの意識の大きさを再点検することです。
今日のお役立ちの意識。つまり、お役立ちビジョンを実現したいという想いは、
どれくらいか。ということを考えてみてください。自分なりの感覚でいいのです。
今日のお役立ちの意識は、いつもより大きかったな。とか、小さかったな。などを確認して
いきましょう。そして、なぜ大きくなったり、小さくなったりするのかの傾向をつかんで
いきましょう。
以上、3つの振り返りポイントをご紹介しました。この3つのポイントは、一見ばらばらに
見えますが、実はそれぞれ関連があります。
例えば、いろいろやってみるから、感情が湧く。感情が湧くと、お役立ちの意識にも
影響する。という具合です。
これらの傾向が掴めてくると、お役立ちの意識をますます大きくするには、どういう感情が
湧くと良いのか。そのためには、何をすれば良いのかが、わかるようになります。
参考までに、下の画像のようなシートを作って、記録を続けていくと良いでしょう。
振り返るときに気を付けるべきこと
最後に、振り返りをするときに気を付けることをお伝えします。
できなかったこと、つまずいたことだけにとらわれず、小さなことでも良いので、
できたこと、うまくいったことを沢山探しましょう。事実を事実として受け止め、うまく
いったこと、つまずいたことの理由を客観的な目で見つけましょう。
うまくいったことは、行動理論の三つの階層で整理し、再現を試みましょう。
どうしても前に進めないときでも「自分はダメだ」と卑下せず「そういうこともある」と、
どっしり構えましょう。私たちは、自分でも気づかないうちに、新しい体験をしたり、
いろいろなことに挑戦したりしています。仮に失敗したとしても、そこには必ず学びがある
はずです。この学びは、自分の糧になっている。自分は成⾧をしているんだと、自信を
もって、自分を信じて進んでいきましょう。
いかがだったでしょうか。
より良い社会づくりを目指して、あなたらしく「お役立ち道」を歩み続けてくださいね。
お役立ちイメージ作成ガイドも、ぜひご覧ください。