リスキリングで何を学ぶ? 迷いをなくすお役立ち道 後編
「リスキリング」と言われても、何を学べばよいかわからないという人のために・・・
前編に続いて、いよいよスキルへの落とし込み方を学びます。
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・前の動画でご紹介した「お役立ち道」の標とは、「想・整・錬」(そう・せい・れん)のサイクルでした。
・ステップ1 想いを抱き「道を描く」
・ステップ2 行く「道」を整える
・ステップ3 「道」を究める技を練磨する
「学びへの迷い」を減らす出発点が、STEP1「想」(そう):想いを抱き「道」を描くこと。
具体的に「スキルアップ」を目指す前に大切なのはお役立ちへの自分の「想い」です。
このステップでは、お役立ち意識に焦点を当て、それを拡大したありたい姿(お役立ちイメージ・お役立ちビジョン)を創ります。
お役立ちイメージとは、自分らしい“役立ち方”をあらわしたもの。お役立ちビジョンは、それをより具体化したものです。
【お役立ちイメージを創る3ステップ】
・1番目は、「お役立ちの源泉の発見」です。ここでは、主に何に取り組んでいるときに夢中にな り、知恵が湧くか?について、過去の自分を振り返りながら探求します。
・2番目はお役立ち使命の確立。ここでは、主に自分の強みや所属組織の理念を踏まえた上で、自分らしいお役立ち使命は何か?を探求します。
・3番目は、お役立ちビジョンとして具体化する。これまでの1.2.を通じて、誰(何)を対象としてどんなお役立ちをするのか?を探求します。より具体化する為に、そのお役立ちを通じてどのような喜びを創出したいのか、どのような状態をつくりたいか?などを探求します。
・具体的な創り方の詳細は、こちらをご覧ください。
・お役立ちイメージ作成ガイド
・番外編
※お役立ちイメージシートもダウンロードできます。
行く「道」を整えるステップ
常に1で考えたお役立ちイメージやお役立ちビジョンを起点に発想し、原因となる行動理論を特定する。お役立ち道に基づいた行動理論と今までの行動理論を整理し、今までの行動理論を受け入れ、手ばなすことです。
【お役立ち道の行動理論とは】
行動理論とは、ジェックでは、「自分の行動選択を方向づけている、自分なりの“基本的なものの見方や考え方(簡略化した定義)」を行動理論と定義しています。ここでは、簡略化して「考え方」と理解頂いて結構です。
例えば、使命やビジョン「人々の心と環境のバリアフリーを実現する一滴となろう!」としたときに、これまでの行動のベースとなっていた(いる)行動理論を挙げてみます。
例えば、「他人の心や環境のバリアなどは二の次。言われた役割に集中しよう」と考え、与えられた仕事をとにかくこなそうとしていた。などです。つい、今までの行動理論を悪者にして責めてしまいがちですが、その行動理論は、その時々の自分の必要に応じて、自分から出てきたものです。「否定して矯正」しようとするよりも、「受容して、感謝する」方が、痛みは少なく、自分の中で「しっかり終わらせる」ことができます。そうすることで、これまでの行動理論に執着せずに次のステージに向けて、現在の行動理論を手放しやすくなります。
次は、STEP3「錬」(れん):「道」を究める技を練磨する です。
このステップでは、「お役立ち道の行動理論での行動を促進するスキル(コンセプチュアル・ヒューマン・テクニカル・メンタル)を特定し磨く。「小さな成果即ほめる」ことで、お役立ち道の行動理論の修得」に取り組みます。
1.テクニカルスキル
専門的能力。(仕事の担当分野の専門知識)
2.ヒューマンスキル
対人関係能力。
3.コンセプチュアルスキル
概念化能力。複雑な状況や変化を認知・分析し、問題を発見し、実際的・創造的解決をすること。
4.メンタルスキル(JECC)
ストレスを健全化し、創造性を発揮し業績成果に結び付ける心理的能力などを指す。
*1~3は、カッツ(Katz,1955)による。
Katz, R. L. (1955). Skills of an effective administrator. Harvard Business, 33-42.
ここまでのプロセスで特定されるスキルによって成長する、つまり「スキルアップ」することが、「お役立ち道のリスキリング」と言えます。お役立ち道の行動理論での行動を促進するスキルとして、1のテクニカルスキルから4のメンタルスキルを特定してみましょう。
そして、スキルを特定したら、「小さな成果即ほめる」ことで、お役立ち道の行動理論の修得に取り組み、日常的なお役立ちを行動習慣に落として込んでいきます。
この図のように、これまでみてきた「想・整・錬」(そう・せい・れん)のサイクルを回しながら「利他」へ向かうほどに、学びたいまたは、学ぶべき、スキルはより広くお役に立てるような進化したスキルになっていくでしょう。
もう、「学びに迷う」ことはなくなりそうですね。
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