catch-img

セルフ・コンパッションがお役立ち道を加速する


「欠点や失敗があっても、自分はあるがままで価値ある存在」

自分への思いやりや慈しみって大切ですね。

それが基盤になって、困難な現実を乗り越えられるって素敵❤



​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​




YouTubeチャンネル「お役立ち道ねっと」の登録よろしくお願いします!




 お役立ち道とセルフ・コンパッション。
  

  今回は、お役立ち道を歩む途上で助けとなる考え方の紹介です。
 まずは、お役立ち道を歩み、成長するプロセスについて簡単にご紹介します。
 

お役立ち道の標

  

 
 これは、お役立ちの価値を生み出しながら、成長し続けるサイクルです。これを「お役立ち道の標(しるべ)」といいます。
 

 右回りに、そう・せい・れんのサイクルです。「想」(そう):想い抱き「道」を描く、「整」(せい):行く「道」を整える、「練」(れん):「道」を究める技を練磨する というサイクルです。


より詳しい動画があります。是非、こちらの動画をご覧ください。


リスキリングで何を学ぶ 前編 

リスキリングで何を学ぶ?




お役立ち道の旅路



 
 お役立ち道を例えるなら、「利己」から「利他」へ、行きつ、戻りつ、逡巡し、己の道を究める旅路といえます。
 この図は、先ほどの、そう・せい・れんのサイクルを回しながら、お役立ち道を歩み、成長するほどに、より広くお役に立てるようになっていくことを表しています。
 


いつも前にばかりは進まない


 さて、先ほどのような、お役立ち道を歩み、成長していくプロセスの中では未知のことに挑戦することも多くなることでしょう。

 

 時に、思い通りにいかないこともある。時に、以前の利己的な自分に戻る時もある。このようなとき、そんな自分を責めたくなる時もあるのではないでしょうか。

   そこで、セルフ・コンパッションの考え方が、お役立ち道を歩む際の助けになるかもしれません。


 

 セルフ・コンパッションとは、簡単に言うと、自分への慈しみ,または自分への思いやりです。

 具体的には、「自分自身を負の側面も含めて『あるがまま』に受け入れるために必要な、心のありよう」のことです。

 (以下を参考にジェック改訂)

「自分自身を負の側面も含めて『あるがまま』に受け入れるには,そのための心のありようが必要となる。それが,セルフ・コンパッションである。」

出典:有光興記「【特集】セルフ・コンパッションと「あるがまま」」『心理学ワールド』,(87),pp.13-16,‎2019年10月号


  

 セルフ・コンパッションはもともとは仏教伝来の概念です。これを、アメリカの心理学者のクリスティーン・ネフ博士が科学的に研究し、Self-Compassion Scale(SCS)(セルフ・コンパッション・スケール)という心理尺度を開発したことで、広く知られるようになりました。

  近年では、ビジネスの現場でも注目されています。


 しかし、セルフ・コンパッションは自分自身を甘やかすことでは?とよく誤解されるようです。

 実際は、セルフ・コンパッションはレジリエンス(再起力)の基盤となり、困難な現実と向き合う勇気を養う手助けをする。とされています。

出典:リッチ・フェルナンデス , ステフ・スターン,「セルフ・コンパッションこそが、優れたリーダーを育てる 困難な現実に向き合う勇気をもたらす」DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー,​​​​​​​https://dhbr.diamond.jp/articles/-/7364?page=2


 セルフ・コンパッションの精神を育む

 これは、心理学者によるセルフ・コンパッションの定義を踏まえた3つのチェックリストです。

 皆さんはいかがでしょうか?

□自分は自分自身に対して寛容さと理解を示しているか

□自分は欠点や失敗を、人間なら誰にでもあるものとして受け入れているか

□自分はマイナスの感情を適切な視点でとらえているか


出典:セリーナ・チェン「リーダーシップの源泉 セルフ・コンパッションは自分とチームを成長させる (特集 セルフ・コンパッション)」『Diamond ハーバード・ビジネス・レビュー』辻仁子訳,5月号,‎2019年4月10日,p.36,ダイヤモンド社


 

欠点の有無は自分の存在自体の価値を左右しない


 お役立ち道を歩む途上で、うまくいかなくても、それが自分の存在価値を左右するものではありません。
 

 もし、うまくいかなくて、辛くなってしまったときは、「欠点や失敗ばかりする自分は、だめな存在」とい考えるのではなく、「欠点や失敗があっても、自分はあるがままで価値ある存在」と考えてみましょう。

 そして、自分への慈しみ,または自分への思いやりをもちながら、お役立ち道を歩んでいきましょう。


関連記事はこちら




このシリーズの新着記事


関連記事


人気記事月間ランキング