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第12話:「自分流」のお役立ちを見出す③/いまの仕事でもっと役に立てる ~自分流のお役立ち道~

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 「自分流のお役立ち」を考えることについてお話ししています。


「自分流のお役立ち」を考えるポイントである、WILL(価値観)、CAN(強み)、MUST(やるべきこと)のうち、今回はCAN(強み)について考えていきます。

 しかし、自分の強みをいつも意識している人は多くありません。当社の研修に参加したご受講者の中にも、「自分の強みが分からない・・」とおっしゃる人は少なくありません。

 しかし、自分の強みが分からないと自分らしいお役立ちをすることはできません。

また、自分の強みが分かっている人は、人の強みを冷静に見ることができますので企業内で化学反応を起こすことができるようになります。


 では、強みを認識するステップを見ていきます。
 


STEP1:誰でも必ず強みを持っていると信じる

 精神論のように聞こえるかもしれませんが、「誰でも必ず強みを持っている」と信じることがスタートです。

  私も仕事柄様々な人と出会いますが、人によって強みは違います。

「誰とでも明るく接する」「数字で示すことができる」「分かりやすく説明できる」「多くの資格を持っている」等、様々です。

  そして、強みがないという人はいません。
 

  本当に強みが見つからないというのであれば、弱みと思っていることを裏返してみてください。

「仕事が遅い⇒慎重に仕事をする」

「雑な仕事である⇒型にはまっていない」など

  見方を変えれば強みであることも多いものです。

 

STEP2:幅広い視野で強みを見る
 

 「強み」を見つける上では、幅広く強みを見ることです。「人間性」「知識・スキル」「これまでの経験」「人脈」「出した成果」「考え方」などのモノサシを参考にして強みを考えてみます。

  例えば、経理の人が「営業の経験がある」というだけでも大きな強みです。

  また、「今の仕事と直接関係ないけれど、宅建の資格を持っている」ということも、強みの一つです。

  そのように考えると、小さな強みから大きな強みまで、多くを洗い出すことができるようになります。


 

STEP3:他の人から強みを言ってもらう

 一番効果があるのは、周りの人たちから自分の強みを聞くということです。同じ職場の人、上司、かつての同僚や上司などから、強みを教えてもらうのが理想です。

 なんとなく「強みかもしれない」と思っていることを、周りの人からはっきり「あなたの強みだよ!」と言ってもらうと強みとして確信することができるようになります。

 また、むしろ「弱み」と思っていることを「強み」と思ってもらえることも多いものです。


  私は人によってあまり態度を変えることができず、「不器用で弱みだな・・」と思っていたのですが、ある人から「誰に対しても同じ態度で接するのは強みだ」と言われたことがあります。これは大きな気づきであり、今も心に残っています。
 


 自分の強みを認識し、それをベースに仕事を組み立てることで「自分がこの職場で活かされている」「自分らしい仕事ができている」と感じることができます。

 何より、「自分だからこそできるお役立ち」を見出すことができるようになるのです。


                             

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いま実現するお役立ち道経営




 「世の中の役に立ちたい」「お客様の役に立ちたい」と本気で考え、仕事のレベルを高めていくことを「お役立ち道の仕事ぶり」と呼んでいます。

 そして、社員同士が手を取り合って様々なことにチャレンジし、よりお役に立てる仕事を創り出していく経営を「お役立ち道経営」と呼んでいます。

 

 このブログでは、社員一人ひとりがお役立ち道の仕事を極め、自分らしくやりがいを持って仕事をする企業をつくるためにはどうすればよいかを考えていきます。


​​​​​​​                             (つづく)



松井 達則
松井 達則
【経歴】 大手金融会社を経て、2001年ジェック入社、コンサルタントとなる 【お役立ちコンセプト】 「自燃型の人財づくり」 自分で考え、自分で動く自律型の人財はもはや当たり前。 自分の心に火をつけ、常に意欲的に行動することで、周りにも火をつける「自燃型」の人財づくりのお手伝いをいたします。